Monday, October 12, 2015

社会人ドクター目指します

自分の中でくすぶっていた研究熱が再び燃え上がってきたので、社会人ドクターを目指すことにしました。

決心した時期は今年の5月頃です。元々、研究の道を降りて博士課程を中退したことは、やり残した事として自分の中で気になっていました。一方で、元々システム開発に興味があって入ったこの業界で、ひたすら技術を学んでお客様の求めるシステムを開発する事に、やや関心が薄れていることに気が付きました。技術を学び続ける喜びや、システムを開発し終わったときの達成感は、そこそこに心を満たしてくれますが、心の底からワクワクするかと言われればNoでした。

心の底からワクワクするものは何かと自問自答したところ、僕の答えは感性情報処理の研究でした。


元々研究の道を降りた理由は次のとおりです。
  1. 業績数が少なく、将来に不安がある
  2. 自分の研究が解決しようと挙げている社会の問題に直接触れていないので、研究の意義を迷いなく人に主張できない
1.については、自分の活動の結果であり、不安があるから研究を止めるという手段は、正直逃げです。2.については、自分の活動の狭さの結果であり、今思い返せば色々反省するところです。

他にも、ソフトウェア開発技術を磨いていくこと、社会で役に立つシステムとは何かを追求していくことなど、研究とは少々それつつも、自分の中で研究とつながっているサブテーマに取り組みたい欲求がありました。

研究の道を降りて、僕は2つのシステム開発会社に就職しました。2つとも非常にこじんまりとした会社で、未だに僕は大規模開発に参加したことはありません。

短期的な開発以外に、7年近くに及ぶ長期的な開発にも携わり、数えるほどですがお客様との関わりを経て、システム開発の事例に触れることができました。システム開発業務を進めていくうちに、僕のサブテーマに対する答えが輪郭を帯びてきたように思いました。

これから先も、自分の技術を磨き、お客様の課題解決をし続け、自分のサブテーマを追求し続けることに終わりはないでしょう。しかし、今の仕事をこれから先も続けていくことが、本当に自分にとってワクワクすることなのかと疑問に思うようになりました。

研究の道を降りた後も、学生の頃にお世話になった恩師と交流があり、色々と情報交換をさせていただきました。お会いすると、いつも社会人ドクターへ誘い続けて下さり、社会人ドクターへの道を常に提示してくださっていました。

また、妻と出会って結婚しました。彼女は臨床心理士であり、感性情報処理の研究に従事していた僕にとっては、彼女の経験談は非常に興味深い話でした。

僕が博士課程を中退した大きな理由2つは解消されていませんが、再び研究への道を歩みだそうとするための動機付けと手段は、今まさにそろっていると感じました。


現在、入学試験に必要な願書を作成しています。この作業に、志願理由の作成も含まれています。研究の道に再び踏み入れたい強い気持ちがありますが、まだ言葉に落とし込めていません。今週は自分と対話しながら、自分の気持ちを言葉に変えていく作業を進めていきたいと思います。


(久しくまともな文章を書いてこなかったので、この記事を書くだけでも非常に頭が疲れました。リハビリが必要ですね。)

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