今年度うちの研究室に配属された学部生達の中で,
私の隣に座っている学部生くん。
私と同じく感性情報処理の研究につくことになったのですが。
ローカルな大会に投稿する論文でなかなか悩んでいらっしゃる様子。
気になってその様子を聞いてみたところ,
どうも私が以前悩んだところと同じところで悩んでいるみたいでした。
それは,研究背景について,です。
何故感性情報処理なのか?
感性情報処理はどんな問題を解決しようとしているのか?という点です。
ドラえもんを作りたい!なんかではなかなか論文が書けないので,
こういう問題があるから,感性情報処理使えばこんなハッピーになれるんだよ,
っていうくだりが必要になってきます。
こういった類の話は,教授と話してもらちがあかなかったりします。
教授の目標は詰まるところドラえもんですから。
ドラえもんとは直接いいませんが,ロボットに感情を持たせたり,理解させたりするのが目標ですから。
いや,それじゃあ論文が書けなくってですねぇ…
そこで私は煮詰まってしまい,研究職を志すのを止めようとおもった時期がありました。
自己満足だけじゃあ飯は食っていけないし,社会貢献もできない。
なら普通にSEやってるほうがいいんじゃね?って。
しかし,准教授と話をしていて,なんとか光が見えてきたといいますか。
感性情報処理っていうのは,人を快適に感じさせるための技術なんじゃないかな,と思い始めました。
まぁ快適に感じさせる,それだけじゃないでしょうけど。
不快な気分を快適な気分に変えてしまう。
極論はマインドコントロールになりますが。
例えば車のドライバーなんかはイライラしていると危険な状態なので,
快適な気分にすることができれば事故を減らすことに貢献できるかも知れません。
不快指数が高くて何らかの仕事に集中できないのならば,
快適な気分にさせて集中力をあげれば,どこかしらのコストを削減できるかも知れません。
こんな話でも夢だ妄想だと言われるかも知れませんが,
ドラえもんよりかは現実味があると思います。
早くも過去の私たちと同じ悩みに遭遇したこの後輩君。
助手の先生にも気に入られてますし,博士後期課程行くの決定でしょうね(笑)
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