Saturday, February 18, 2006

Laboratory::Senior - 嫌われていく先輩

研究室で、一個上の代の先輩の話なのですが、卒業論文発表の時期が近づくに連れ、いよいよ学部生に嫌われていく先輩が一名います。

とにかくやたらお節介なわけです。世話好きなのでしょうし、世話をしてくれる先輩をありがたく思うべきなのかもしれません。ただ、行き過ぎるとありがた迷惑になり、さらにはこの先輩自体が嫌いになっていきます。

正直なところ、私はこの先輩の高圧的な口調が嫌いでした。嫌いになったのは、研究室に配属になって2ヶ月後ぐらいだったような気がします。私が徐々に嫌い始めていた頃、この先輩には私が「反抗的」な態度を取っているように見えたようです。「最近反抗的だから」というセリフをよく耳にした記憶があります。「反抗的」と言われると、あたかもこちらに否があるような印象を受けます。あなたにも否があるんですよ、と思い続けてきました。

そして、近々卒業論文の発表があるので、今度発表練習をするわけです。そのときには教授らも出席してくれるということで、作成したスライドの批評がもらえます。が、時期が時期で、その批評を受けたあと、スライドを修正し、修正した内容を教授らに見てもらえないのです。教授らも忙しいですから。

ですので、今度の発表練習の前にも練習をした方がいいと、この先輩は私に言ってきたわけです。いや、「いい」とかいう勧めるような言い方ではなく、むしろ「やれ」という強制的なものです。うーん、他の先輩の中には、何かを勧めるとき、むしろ「強制はせんよ」と最後に付け加える程の方もいるのに。

この先輩のしゃべり方は、あまり印象がよくない、と私自身感じていましたし、話を聞いてみると他の学部生も何人か同意見の様子。はっきりと「うざい」と言い出す友達もいます。この先輩の研究室内連絡メールを見ると、あまりにも冗長であり、個人的な感情や意見がちりばめられており、留学生が読んだら何を伝えたいのかが恐らくわからないという内容。不快を感じさせてくれます。

この先輩は本当に嫌い!と私自身思ったのですが、嫌いだから話さない、避ける、というわけにもいかないので、逆にこの人に従順になることにしました。おとなしく言うことを聞いてあげれば文句は言わないだろう、という考えです。極端な話、「はい」と答えておけば何も文句は言ってこないのです。

このような対応を、今まで取るようにしてきました。昨日の発表練習前の練習では、プロジェクタなどの用意が、思ったよりも遅く掛かってしまい、この先輩のいらだちが募っていくわけです。私からの言い訳をすると、直前までバイトだったため、研究室に来てから走り回って準備をしていたわけです。そんなに忙しなくなるなら他の人に頼めばよかったのですけどね。時間掛かるなら、もっと早めに準備するようにね、と普通に言ってくれれば良い物を。この人は「俺は時間にルーズなのが一番嫌いなんだよ」と言うわけです。この遠回しな表現に、私もかなりカチンと来ましたが、準備が遅くなった事実は変わらないので黙って聞きます。私に怒ってきますが、一言「すいません」とだけ言います。変に言い訳するとまたギャーギャーうるさいですからね。

実際、みなの発表練習に一番口をうるさくして言ったのはこの先輩でした。この先輩が一うるさいだろうなということは予想できていたので、隣の学部生の子と「適当に受け流しておこうな」と話してました。スライドの構成のことをよく突っ込んでくるのですが、この先輩が作るスライドのレイアウトもどうかと思う代物ですし。

ということで、正直この先輩には発表練習に来て欲しくなかったのですよね。この先輩は修士ですが、博士の先輩が来られるので、あなたは別に来なくても…とか思ったりするわけです。

話は変わりますが、バイト先でも徐々に嫌われていってる人がいます。バイト先の人やこの先輩をみていて、自分はそういう立場にならないように、っていうかなってないのかな、とか変に心配になってきたりもします。先輩の場合は自分勝手な世話好きという感じなので、反面教師にしようかとか思いました。

No comments: