Sunday, April 30, 2006

Laboratory::Senior - 最近気が付いたこと

テキスト(画像)処理を用いた感性情報処理に精通した人が、うちの研究室にはいないような…ということに最近気が付き、研究室のチョイスを誤ったような気がしてきました。

教授は感性情報処理をやりたい(という願望がある)、という人ですし、助教授は音声以外のことは基本的にやりたいとは思わない人ですし、先輩も試行錯誤でうだつが上がらないっていうか。

修士になって、修士としてあるべきスタイルは教授らからは教えていただけるようです。時間を無駄にしないよう、考えて研究を進めていかないといけないと思う一方、違う研究室では感性情報処理の研究が(恐らく)うちよりも進んでいて、リソースも豊富っぽいので、そっちいけばどうなったんだろうと思うときがあります。

Thursday, April 27, 2006

School::Friend - 相談メールの返事

大学生活が苦痛だという友人(http://still-ai.net/blog/2006/04/schoolfriend.html)から、先日再びメールが来ました。

とにかく、苦痛だの講義についていけないだの、周りから感じる劣等感が重いだの。そういった愚痴を聞かされた私に何をしろっていうんですか。愚痴の捌け口にでもなれと?毎回送られてくるメールの内容にさしたる進歩がない上、内容がどんどんひどくなっているように感じ取れます。

最初は慰めるようなメールを送っていましたが、全然変化がないので、違う道も考えるよう勧めました。大学院が無理だというなら、いっそ辞めてしまい、社会にでる他ないと思いました。しかし、社会に出るのも嫌だというのです。このまま苦痛を感じる日々を送るのは嫌だ、大学院へ進むのは自分で決めたことだから辞めたくない、社会に出ても自分は適応できないだろう。そんな状態で私に何かを求めて送信してくるメール。

私は彼と同じ境遇になったことがありませんし、カウンセラーでもありません。人並みか、もしかしたらそれ以下かもしれませんが、慰めのメールを送るか、思いつく打開策を提供してあげることしかできません。

もうお手上げだ、そう感じた私は、「このまま耐えるか、ニートになるか、潰れるしかないわな」と送りました。そして、返事は来ませんでした。

ひどかったかもしれませんが、私は彼ではありませんから、他人事の意見しかいえません。それでも、おそらく彼は何らかの助けが欲しかったのでしょう。正解は理屈ではわかっていても、何らかの自分に味方してくれる助けが欲しい、そういう時は私も以前経験したことがあります。そういった面は理解できなくはないですが、優しい言葉を選んでいても状態は良く成らず。むしろ悪くなっていく。

私は、彼の相談相手から降りたいという思いで、上記の三択を送りつけました。

Friday, April 21, 2006

Laboratory::Seminar - グループプレゼンテーション

近々私たちの研究室の修士課程一年のメンバーは、大学院輪講なる講義の一環として、情報工学の基礎知識を提供するという名目の元でプレゼンをすることになっています。一応私たちの研究室で行っている研究に関連することを題材にして発表するわけですが、感性情報処理の話をするのか機械翻訳の話をするのか、音声認識の話をするのか。感性はうさんくさいと言い出す友人を説得する話術と気力がなかったので、最初は感性はやらない予定だったのですが…

今日のゼミで、同じ感性グループのメンバーが、この大学院輪講で音声認識について発表すると教授に報告。教授は「ダメデスネ」と一言。がーん!(;´д`)ここしばらくで勉強した(大した量ではないですが)音声認識の知識をお蔵入りさせるわけですか。教授は強く、感性で行くようプッシュ。

感性はうさんくさいと言い出した友人は、研究室に配属された当時から音声関係がやりたかったようで、多分今回一番張り切ってたんじゃなかろうか、とか思ったりします(ちなみに彼は現在会話システム関係に携わっています)。

教授がプッシュする以上、私たち感性グループがしゃしゃり出る他なく、否応なしに、ゼミの後には修士一年生で感性工学についてのディスカッションが始まります。このディスカッションの中で、助教授がおっしゃったことで、へぇと思ったことを書きますと、世界的に知られているKANSEIは情報処理の分野とは異なるようです。KANSEIはどちらかというと人間工学や心理学などの色が強いようです。では情報処理寄りの感性工学と言うと…人間の行動や反応を観測し、それに応じた適切な処理を行う、いわば制御処理に近いものがあるようです。違いがわかったようなわからないような、微妙なところです。感性グループの私たちでこれなのですから、文書要約やらオントロジーやらを専門にしている友人らにはさらにピンとこない話なのでしょう。

学生である私たちの感覚から言えば、感性情報処理はニーズに応える技術というよりも、シーズなのかもしれません。そして、工学と言えば役に立つ物作りをする学問のような印象があるのですが、感性工学はさらに上のステップへ行き、さわって気持ちのいい物を作るための学問のような気がしました。

Wednesday, April 19, 2006

School::Friend - 相談メール

高校の頃に知り合った友人がいるのですが、彼は地元の大学の大学院に進学したようです。ところが、鬱になったのかどうかよくわかりませんが、大学のことで悩んでいるようです。本人は精神異常だったと言うのですが。

さして親しい仲だったというわけでもなかったような気がするのですが、何故私に相談メールをするんだろう、と疑問に思うわけでして。そこまで追い込まれているんだったら大学やめれば?と直球ではいいませんが、もっと気楽に過ごせないなら他の道もあるよ、と示唆しておきました。

研究室の友人と話していてハッと気づかされたのですが、私は何かと受け流す性格の傾向があるようです。まぁいいや、なんとかなるか、そう思っていることが多いので、滅多に思い悩みません。悩んだときは、バイクやお酒でずいぶん昇華させてしまいます。問題から逃げているわけではなく、気を楽にさせてやっているわけです。

普段の会話でも、話すのめんどくせー、って思ったら結構上っ面な相づちを打ったり。この友達曰く、結構その相づちの程度はバレバレだったようです。恥ずかしい…

私の姉も、結構思い悩んでしまうタイプなのですが…時々、アホになればそんなに苦しまなくてもいいのに、とか思ったりもします。

Touring::Camp - 卒業旅行キャンプ(6)

ほのかな明るさと車の騒音で目覚めた朝は…相変わらず雨が降っていました。それも夕べとさほど変わらない激しさだった上、携帯の時計を見てみればまだ6時半頃。ここで起きて出発したとしても夕べと同じく雨晒しに合ってひいひい言う羽目になるだけです。もうしばらく寝袋の中でまどろむことにしました。…にしても、起きて目の前に変な人が立っていなくて良かった、と安心している私はやはりびびりなのでしょうか。

8時半頃になると、ずいぶん雨が緩やかになってきました。携帯で確認した天気予報では、昼過ぎからましになるようでしたが、午前中ずっと飲まず食わずの状態で寝袋の中という状況は嫌だったので、出発することにしました。そそくさと装備品を整え、寝袋を片付けます。装備品は全く渇いていません。冷たいですし水のせいで重いですし。

雨が緩くなってきたとはいえ、やはり雨の中を走るのは精神的、体力的にもきついものがあります。レインウェアがあればまだましなのでしょうけど。真っ暗な夜の中を走るよりも、明るい朝に走るほうがまだ安心して走れます。とは言っても、路面状態は最悪ですが。

夕べのような豪雨の中の走行に比べれば、こんな雨量へのカッパなので、昼頃まで休憩なしで走り続けました。野宿したおかげで、私の体力は多少回復していましたが、XJRは雨水+気温の低さによって冷えすぎた状態となり、全く元気がありません。それに加え、私も全快ではありませんからアクセルワークがへたくそになっています。エンストしそうになったり、急にエンジンを吹かしたり。前の車を煽っているみたいで嫌になります。高知市に入ったくらいが、それが顕著に出ていました。というのも、それなりに車が混んでいたので、低速走行ばっかりだったのです。エンジンを回してやらないとエンストしそうなのに、低速走行ばかり。はやくこの渋滞を抜けたいという思いでした。

高知市から山道、大歩危方面へ入るところにまでくると、随分車は減りました。山道に近いと言うことで、残り少ないお金をはたいてガソリンを補充します。500円分のガソリンください、とかいう注文初めてしました。これで残金は200円ちょっとになりました(本当はこのとき200円もあるとは思っていませんでした)。

ガソリンを補充し、山道へ向かいます。途中ローソンがあったので、そこで一端休憩します。トイレ休憩です。何やら人が多かったのですが、恐らく旅行に来ている人たちなのでしょう。朝っぱらからこんなに人が多いのですから。

気づけばバイクウェアなどの濡れ具合も多少マシになっていました。次は大歩危、小歩危を目指すことになります(続く)。

Monday, April 17, 2006

Laboratory::HowTo - 研究の仕方

現在修士課程の一年をやっていますが、去年、学部四年生の頃の研究の仕方と言えば、ただやりたいことをやりたいようにやっていただけでした。教授は学生を育てるというより、見守るという雰囲気が強いですし、助教授は私の研究とジャンルが違いますので、たまに助言を頂く程度です。

私のやっている感性情報処理では、文章から書き手や発話者の感情を推定することを目的としていますが、今年に入って色々思うところがあり、その思うところを形にしようとプログラミングをひたすら続けていたわけです。

その思うところというのは、日本語文の示す意味を正しく解析しようと思ったのです。意味解析のような、違うようなものです。一日10時間ほどプログラミングを行い、他4時間ちょっとはバイトに費やす、という日々を送っていました。疲労がたまり、寝ぼけて自宅のマシンに意味もなく電源を入れたりもしました。

こんな話を私にかわって友人が助教授に話してくれたのですが。そのときから、というかそれよりも前からかも知れませんが、色々と助教授にアドバイスを頂くときがありました。なんといいますか、研究の仕方を教わったような気がします。近頃は意味解析まがいなことをして勝手に喜んでいた感がありましたが、本当にそれが必要なのかをきちんと吟味していないことに気づかされました。現在有る、そして出来る技術を使って、どこまでできて何が出来ないのかを把握した上で、上のステップに行くべきだ、ということ。むやみやたらに難しいことを取り入れるのはよくない。先輩の研究にならって、私も文からの感情推定を行っているわけですが、先輩が形態素解析、構文解析、格フレーム解析などを行ってもなおうまく推定が行えないという現状がありましたので、意味解析までいかないといけない、と勝手に思っていたのかも知れません。

そんな考えに至り、また感性情報処理について、今どのような論文があるのかなどを調べ直して、アプローチをかえることにしました。とりあえず、ここ一年はC++で組んでいましたが、時間短縮のためにPerlを使う方向に変更。加えて構文解析や意味解析まがいなことはやめて、形態素解析でどこまでいけるのかを調べることにしました。ここ2日ほどで作った、超簡単なシステムは、私のサイトで公開している神久夜がやっていることの3、4段階ほどレベルをあげたような(適当な表現ですが)ことをやっています。神久夜がやっていることに加え、形態素解析が加わり、辞書検索の高速化や、感情推定内容の尤度的な値を算出する計算式などを定義するなどですが。

小規模なテスト(学習データが少量)でしたが、それなりに推定がうまく行きました。大規模なテストを行ったときにどうなるかが問題なわけですが。大規模テストで上手くいかなかった場合、次に何を取り入れるかは考えています。それでもだめならその次何を取り入れるか、も考えています。少し少し、既存技術を投入し、結果を見ながら評価していくべきなんだな、と最近思います。

Sunday, April 16, 2006

Motorcycle::Accident - 正面衝突未遂

今日は天気がいいので、午前のバイトが終わってからバイクで走りに行くことにしました。天気はいいのですが、ほのかに寒かったです。

一昨日、家庭教師のバイトへ向かう時にバイクで行ったのですが、なんだか全く危機感を持たずに運転しているような感じでした。リラックスできているのはいいかもしれませんが、”かもしれない”運転が出来ていない状態でした。それに、なんだか時速100キロでも大して高速に思えなくなってきている感もあったり…

そんなこんなで、今日も大坂峠に走りに行ったわけですが、やはり危機感が全くない状態での走行です。そんな状態で、出来るだけ攻めようとか考えているわけです。しかし峠にはなにやら所々人が道ばたで何かしています。筑紫取りでしょうか。あんなにカーブの連続で道も猛烈に狭いのに、道ばたで人が立っているのはきわめて危ないです。っていうか普段この道は交通量が少ないでしょうから、きわめて危ないのは私の運転かも知れませんが。

一応カーブに立っているミラーを確認しながら走りますが、目を離すのが早すぎたのでしょう。対向車が無いと思っていたら、コーナーを出たところで対向車と向かい合う状態。あわや正面衝突しかけました。互いが急ブレーキをし、すんでのところで止まりました。が、私は止まって気を抜いてしまい、そのまま立ちゴケ。地面も傾いているので余計に転けやすい状態です。バランスを崩したのに気づいた頃にはもう時すでに遅しで、私の力では支えきれない角度までバイクが傾いていました。もう無理、という角度はわかりますので、変に粘らず、その角度からはもう怪我をしないことだけを優先します。もし私のバイクが新車だったら優先しないかも知れませんが。

バイクが転倒し、私は峠の山側の壁に勢い余ってぶつかります。ぶつかったと言っても、おっとっと、っていう感じなので、衝突したとまではいかない程度ですが。刹那、私の頭の中で状況整理+これからの行動についてものすごい勢いで考えが巡ります。例によってバイクからはガソリンが漏れています。相手に謝らないと、っていうかなかなか降りてこないし。バイク起こさないと。でもここ地面傾いてるし、うまく起こせるだろうか。ともかく、ヘルメットと具ローブを外して相手に謝ろう。そんな気持ちでした。グローブを外す意味はわかりませんが。

バイト先の、二学年下の子が言うには、事故ったときはともかく、真っ先に謝らないほうがいいとのこと。こちらに非が無かったとしても、後々形勢が悪くなるからということで。今回の場合、向こうに非があったかどうかはわかりませんが、私が注意深くコーナーに入らなかったのは事実です。数回、60度くらい頭を下げました。向こう方も、自分の車のキズを心配していましたが、私がバイクを起こすのを手伝ってくれて、もめることなく去って行かれました。中年のご夫婦でした。もし、傷が付いたと攻められたらどうしたでしょうか。私の記憶だと、20cm手前で止まったはずなので、衝突していないはずです。衝突しても、真っ先にあたるのはタイヤですし、あの速度だったらボディ同士の衝突はありえません。しかし、非があるのは私の方だと思っていましたから、攻められたらひたすら謝ったかもしれません。これがいいことなのか悪いことなのか、なんとも言い難いなという反省の思いでした。

損傷はフロントのブレーキレバーのみでした。えらく反り返ってしまいましたが、折れてしまうことはなかったので良かったです。折れたら帰れないです。急制動はできないかもしれませんが、普通に走る分には問題のない曲がり方です。

あとは私の左半身。バイクを起こすとき、一回目に途中まで起こしたものの、漏れたガソリンに足を滑らせ、軽くバイクに足を挟まれました。ずきずき痛むので、あとで確認したら、軽く皮がめくれている程度でした。血だらけになっていなくて良かったです。高速走行中に転倒したり、コーナリング中に転倒したら血だらけになっていたかもしれませんが。出血はなくとも、骨が痛みます。あとバイクを起こすのに普段使わない力を使った物ですから、体の節々が痛いです。てこをつかうとは言っても、やはりそれなりに力を使いますから。それに教習所で行った、バイクを起こすコンディションとは違いますし。教習所では平坦な道ですが、今回のように坂道だったり、以前のように違うバイク側に倒れ込んだり。

事故は確かに経験値にはなりますが、命の保証がないですもんね。しかし無事故だったら、いざ事故を起こしたとき対処できませんし。生涯無事故なのが一番なんでしょうけどね。

Tuesday, April 11, 2006

Laboratory::SupportVectorMachine - SVMは難しいけど

最近一日平均8~10時間は研究室で研究している生活を送っているわけですが。午前中バイトがあってもこんな感じで研究しているので、ストレスがたまってきたのか、今日はプログラムリストをみていると落ち着きがないような気分になってました。

魂詰めて研究しているだけではなく、恐らくは今週中に実験を済まして論文を書かなければならないという切迫感にやられているのかもしれませんが。今月中に考えをまとめようと思っていたことを二、三日でやろうというスケジューリング。しかも今日はあいにくの暴風暴雨。あんまり気分はよろしくないです。

私がやっている研究で、一部機械学習を使いたいと思っていたので、前々からニューラルネットだのグラフィカルモデリングだのサポートベクターマシンだのを調べていました。ともかく特徴といいますか、得意不得意を把握し、使い方はどんな具合なのか、というのを勉強していました。アルゴリズムまでマスターしようとすると時間が掛かりそうです。

上にも書きましたが時間が迫ってきているので、自分で学習プログラムをコーディングしている時間はないです。もしかしたらWeb上でライブラリとして転がっていないかな、と思ったら、解説付きでリンクを張ってらっしゃる方のサイトがありました。「分離超平面を用いて高い汎化性能を持つ」っていうのがいいですね。NNは関数近似、グラフィカルモデリングは統計的に相関をみるんだったっけ?目的に添っているのはSVMっぽかったので、LIBSVMを使う方向にしました。

そして学習させるデータの形式を決めていきます。あれ、200数次元ベクトルになってしまった…(笑)SVMの性能をまだあまり理解していませんから、この数字が多いのかそうでもないのかがわかりませんが…気持ちとしては次元圧縮したいところだったりします。

Sunday, April 09, 2006

Laboratory::Instituto - 国内の学会は?

去年、論文を発表した場と言えば、電気関係学会四国連合支部大会と卒業論文発表です。そして今日、国際会議に出てみないかと先輩に誘われました。

…国内すっ飛ばして海外ッスか!?

あ、いや…まだ研究内容が発表できる段階じゃないような気が…と思ってたら、ハワイいけるんですよ?と勧められました。は、ハワイで釣らないでください(汗)そりゃあ国際会議に出ることが出来れば、単位は修得できますしハワイに行けますし、いい経験になるでしょうから良いことずくめのような気はします。が、研究内容の状態に加え英語がしゃべれないと来てます。開催される夏までどれだけ必至に頑張れというのでしょう。

卒論のバージョンアップ版でいいですと言われましたが、そんな程度でいいんですか!?と心配でなりません。一応、私自身今年一年間の研究方針は固めましたが…何せ実験ができるところまでシステムが作れていないので、こんなこと考えていますよーという程度しか発表できません。出来ていないものを、貴重な時間を割いて来ていただいている方に発表して良いものなのでしょうか。ともかく、教授と要相談ということで。

あと、今日ちらっと教授に留学の話をほのめかされました。国際会議の話の前に、留学の話が先に耳に入ったのですが…今日は海外がらみの話が多かったです。教授がどこまで本気なのか全くわかりませんが、留学できれば自分にプラスになるのは確実です。もし留学したら…と勝手な妄想がふくらんでいきます。今借りてる部屋はどうなるんだろう?親はなんて言うだろう?バイクどうするんだろう?今のレストランのバイト、5年は続けますって宣言したのにどうするんだろう?外国の女の子はかわいいだろうか?…って最後は余計ですが、興味半分怖さ半分、ってところでしょうか。留学したとしても殆ど語学勉強みたいなもので、一年間海外の大学に留学して学位をもらっちゃうのだとか。

とかく、本当に国際会議で発表することになるのかどうか、来週の行動いかんっていうところです。

Tuesday, April 04, 2006

Touring::Camp - 卒業旅行キャンプ(5)

あぐり窪塚までいけば、もしかしたら寝る場所を確保できるかもしれない。そう思いながら、再び土砂降りの中を走り出します。熱を取り戻した体は再び冷え、水を抜いた靴には再び水がたまり始めます。

何とかあぐり窪塚にたどり着いたのですが、座る場所が見あたりません。恐らく商品を並べる場所であろう場所はあったので、そこに座ることにしました。やはり、ここで寝るわけにはいきまんので、ホットコーヒーを飲んだ後、再び走り始めることにします。そういえば、途中の山道で、なんとか休憩所…って名前忘れてしまいましたが、照明はないものの、屋寝付きの小屋があったような気がします。明らかにここから1時間以上は掛かりそうな距離だったのですが、もうそこしかない、と腹をくくりました。

真っ暗ですし、視界は最悪、路面状況なんてさらに悪い。40キロ以上なんて出せません。あぁ、山道だ、坂って怖いなぁ、コーナーも怖いなぁ…そんなことを考えていると、ふと前方に、屋寝付きの休憩所のような場所があるではないですか。私が考えていた場所とは違いましたが、屋根があり、普通あまり人が寄ってこなさそうな場所でした。景色を眺める場所のような。運転に疲れた人が立ち寄りそうな場所でした。

ここだ!と思い、バイクを待避させ、ベンチに腰を掛けました。時折車が通りますが、この雨量だったらここには誰も立ち寄らないだろう、と勝手に思いこみ、ここで一晩明かすことにしました。

とりあえず、寝袋を一枚出して、ベンチの上にひきます。服は水浸しでしたので、ある程度脱いでから寝袋に潜ることにしました。下着のみです。持ってきていた着替えなんてとっくにびしょびしょです。防水加工のバッグが欲しいと心底思いました。ツーリングマップルもひどいことになっています。

寝袋は冬用ではありませんので、こごえてしかたありませんでした。持ってきていた猛一枚の寝袋を使い、二枚重ねにし、寝袋の中にカイロを詰め込みます。体はある程度暖かくなってきましたが、風があまりにも強すぎるため、屋根があっても関係なく雨が降り注いできます。寝袋から顔を出していれば雨が顔面を直撃。寝袋に潜っても、髪の毛が雨晒しにあって頭だけびしょびしょ。こんな状態で眠れるのかと思いましたが、1時間ほど横になっていたら徐々にまどろみ始め…起きたら見ず知らずの人が目の前に立っていたらどうしよう、という不安もありましたが、やはり疲れが出てきたのか、いつの間にか眠ってしまいました。(続く)