四万十まで数キロ、という頃合いになると、頭の中はとにかく四万十に着くことだけ、とにかく道を間違えないように、ということしかありません。しばらく 走っていると目の前に大きな橋が見えてきます。しかも工事中です。橋にさしかかったところで、これはなんて言う橋なんだろうと思っていたら。どうも四万十 川に掛かっている橋の様子。…えっ!?っていう思いでした。確かに四万十川は大きく、キレイだったのですが、バイクに乗りながらの景色は正直さほど良い物 ではありませんでした。工事中であるというのが、景色を悪くしていました。一度停車して、違う場所から眺めればよかったのでしょうが、どこで停車しようか と考えていたらあっという間に四万十川を渡りきってしまい、どんどん離れていってしまいました。
何やってんだ、と思いつつ、しばらく走っていたら停車できそうなところを発見したので、一度停車します。ともかく、四万十に到着しましたので、先輩にメー ルを打ちます。打とうと思ったのですが、先輩からすでにメールが来ていました。何だろうと思えば…先輩のハーレーはサイドスタンド故障により二日間入院す るとのことでした。どうもスタンドのねじが折れかけた状態になっており、むりに外そうとすればねじ頭が取れてしまい、面倒なことになるとのこと。ですの で、今すぐ修理して走り出すのは少し難しい様子。ねじ自体も、滅多に交換しない部分のねじなため、現在店には無いらしく。こうして、結局私の一人旅となる ことが決定してしまいました。
四万十川を通り過ぎ、これからの計画を考えます。この時点ですでに300キロ近く走っており、来た道を通って帰るのもありでしょう。しかし、このまま進 み、四国を一周して帰るのもまた面白そうです。来た道を帰ると、あとどのくらいで帰れるかというのが予想がつき、気持ちがだれてくるような気がしました。 帰りは帰りでしんどいでしょうけど、走れど走れどだいたいは知らない道です。飽きることはあまりないでしょうから、気持ちがだれてくることはないだろう、 そう考えました。
地図を見た限り、今来た道よりもまだ先は距離があります。300キロほど走ってきましたが、この先徳島へ帰るまでは400キロ以上かかるだろう、と。このときで時刻は昼の2時半頃でした。
せっかくなので、何か美味しいものを食べて帰りたいものです。地図を見てみますと、寄り道をせずに、予定進路の付近にある、美味しいものが食べられる店 は…ありません。軽くショックです。いくらか寄り道をすれば食べられそうですが、今後のことを考えると気軽に寄り道するのは危険です。道の駅などで、美味 しいものが食べられることを期待して走ることにしました。(続く)
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