道の駅まで数キロといえど、遠いなぁ…と思っていたら、右手に小さなお店を発見。当然もうシャッターは降りているのですが、屋根が前に飛び出しているので 雨宿り可能です。実はここにくるまで、このように屋根が飛び出ているような場所は無く、雨宿りのしようがなかったのです。とりあえず、ここで停車し、雨宿 りをします。
XJRを雨に濡れない位置まで動かし、一息つきます。さて、これからどうするかな…とりあえず、びしょびしょのまま居るのは 風邪を引くと思い、持ってきて いた着替えを着ることにします。着替えは、シャツと下着くらいしか持ってきておらず、ズボンはありません。ズボンはびしょびしょのままですが、我慢しま す。ウェアもびしょびしょです。
疲労もなかなかたまっていますし、このままでは動けませんし。此処で野宿するんかなぁと考え、寝袋を広げます。広げ、しばらく横になります。
…眠れません。時折前を通っていく車が気になりますし、何故か頭が興奮して眠れません。一応、バイクと荷物の陰に隠れるように横になっていますから、私が横になっていることは通行者からはさほど見えないとは思いますが…さすがに店の前、というのもあって眠るに眠れません。
結 局、雨が弱くなるのを待って、出発することにしました。バイクウェアの下に二枚着込んでいましたが、雨に濡れて駄目になってしまいましたので、ウェアの 下はシャツ一枚です。ウェアは夏用なのでメッシュ地です。しかもウェアは湿っていますので、かなり寒いです。早く渇いてくれることを願います。
再 び高松に向かって走り始めたわけですが、途中もう一度雨に降られる羽目に合いました。それなりに降りましたが、めちゃくちゃ強かったわけでもありません でしたので、もういい、と思い、そのまま走り続けました。高松に近くなると、もうすっかり渇いたコンクリート地の上を走っていました。高松は雨が降ってい なかったのですね。
高松に入ったくらいで、コンビニでホットのお茶と、ネギトロのおむすびを買いました。激しく暖まります。高松に入る と、そこそこ見慣れた道に入っていきま した。後100キロ切ったんだよな、と考えても、まだ2時間以上は走らなければなりません。しかし、知った道なので不安は随分無くなり、安心して走行でき ます。知らない道を走るのは、それだけでも精神的なプレッシャーには違い有りません。体力、精神力的にも削られているこの状況では、負担が少なくなって少 し楽な気持ちになります。
そう思っていると、標識の「徳島」の文字につられて走っていたら、いつの間にか国道11号線を外れてしまってい ました。あ、県道に入っちゃったよ…走れば 走るほど人気がなくなり、しかも知らない道。再びプレッシャーが…しかし、まぁこの道を走っていれば徳島にたどり着けるようなので、ひたすら走り続けま す。一体いくら走ればいいのか、知らない道なので見当が付きません。
気が付けば、周りを走っているのはトラックだけです。日付がもう変 わってしまいました。途中自販機を発見し、ホットコーヒーを飲みます。息が少し白いで す。ホットを飲んだせいもありますが、冷えていますね。あぁ、温泉に浸かればすさまじい勢いで眠れるんだろうなぁ…そんなことを考えてしまいます。
そ れでも頑張って走っていると、いつの間にか国道11号線に戻ってきていました。なんだか見たことのある道だな、と思っていたら。こういうルートでも高松 に行けるんだ、と思いました。ともかく、もうしょっちゅう走っている道に出たので、後少しで家に帰れます。気を引き締めてハンドルを握ります。
自 宅に着いたのが夜中の2時を回っていました。疲労はピークで、体は冷え切っています。ウェアを脱ぎ、足のプロテクタを外します。お風呂にお湯を貯め、体 を温めます。疲れた顔してんだろうなーと思って鏡を見ると、あの、寝不足によって出てくるくまがくっきり出ています。風呂に浸かる前は出ていなかったの に!と思い驚きます。おそらく、お風呂に浸かって、一気に疲れが出たのでしょう。この日は1分もしないうちに寝付いたように思います。
運 転のスキル、体力を付けるのには十分すぎるツーリングでしたが、すごく良い思い出になったように思います。7回にも分けて書けてしまう程の強烈な旅でし た。次回は海岸線沿いに走り、途中宿泊を入れて走りたいなと思いました。今の季節に行のは…ちょっと大変かも知れませんね、寒いですし。装備をきちんとし ていけば、いけるかもしれませんが。
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