Sunday, March 12, 2006

Touring::Camp - 卒業旅行キャンプ(3)

四万十市に近づくに連れ、徐々に雨が強くなってきます。途中、店長が体調不調によりしばらく休業するという張り紙が張ってあったたこ焼き屋の前で、ホットコーヒーを飲みながら休憩していると、やたら強い風が吹いていることに気が付きました。長時間走っていると強風を強風と感じないんですよね…

ふと、先輩から電話があったことに気が付きます。どこかバイクを止められる場所を探し、先輩に電話します。どこでも止められるような気がしますが、たまたま狭い路地で、周りは民家だらけでしたので、路中はさすがに危ない気がしたのです。いくら暗くなってきたから、市街地から離れているからといっても、やはり時折車は通過していきます。なおかつ街灯も少なく、遅い時間ですので、路中していたら追突されかねませんしね。

何の電話だろうと思っていたら、どうもキャンプ場は豪雨に見舞われているようで、テントはびしょびしょになり、とても泊まれたものじゃないんだそうです。そういう話をしている内に、私のいる地域も豪雨に見舞われ始めました。

この時点で夜の10時半。私はこのままとんぼ返りしても良いと思いましたので、今回のキャンプは諦める方向に話が進みました。そのまま解散かと思いきや、一度四万十市のJoyfulに集まるとかいう話になりました。そのまま帰るのであれば、四万十市にいかず、そのまま帰った方が早いです。しかし、今日一度も顔を合わせず帰るのもどうなんだろう、という思いがあったので、とりあえず四万十市に向かうことにしました。雨の量は、相変わらず半端じゃないです。

四万十市に入ると、かなり雨は緩やかになってきました。Joyfulはどこだろうと思って探していたのですが、どこにあるかわからず。先輩に電話して、違うレストランに変更してもらいました。先輩らはキャンプの片付けなどで、こちらに到着するまでに時間が掛かるといいます。その間、飯を食ったり寝たりして体力を回復させておいて、といわれます。

体力を回復させるのはいいのですが…以前四国一周したときも、家に帰るまでは気持ちが高ぶって、眠るに眠れないんですよね。それに気持ちを高めておかないと、運転中うっかり眠ってしまうとも限りませんからね。

結局、2時間ほどぼんやりして過ごしたのち、先輩らは到着しました。待っている間、後ろでパチスロの話をしている学生らに対し、彼らは別世界の人たちのような感覚を覚えました(笑)彼らは、おそらく家は近いでしょうし、今日は確実に布団に入って寝るでしょう。私は…一体今日はどうなることやら。

現在居るレストランは、夜2時で閉まるそうで、このまま朝を迎えることはできません。Joyfulならできるということで、Joyfulに向かうことになります。とはいうものの、私は早く帰りたい気分満々でしたので、先輩に断って、単独で帰ることにしました。帰ることにしたのはいいのですが、外は再び猛烈な豪雨です。大して服に水がしみこんできていなかったので、まぁ大丈夫だろうと思いながら走り続けました。冷静に考えれば、走り続ければびしょびしょになることは間違いないんですけどね。やはり長時間走ると判断力が鈍ります、かなり。

私のコンディションもさることながら、XJRの調子も劇的に悪化します。おそらくなのですが、空冷であるXJRが水にさらされることで、エンジンが冷えすぎることにより、ガソリンの燃焼具合が悪くなるんでしょう。低速ギアでエンジンを暖めないことには、高速ギアでのトルクが全くでません。XJRの心配をしつつ、いよいよ服に水が浸透してきました。同時に体温の奪われ具合が半端じゃなくなってきます。この状態で、あと7時間走行すると思うと…さすがに身の危険を感じます。まず確実に風邪を引くでしょう。疲れも半端じゃなくなってきます。視界も最悪です。

視界が最悪といいますと、先輩のヘルメットはブラックのスモークが入ったシールドを付けていました。後で話を聞きましたら、レストランに来る前、もう一人の先輩のテールランプがかろうじてみえる程度であとは何も見えない状態だったそうです。そのため、あまりの恐怖に時速30キロ程度しか出せずにいたそうで、後にこの状態が夢で再現され、事故ってしまうという夢を見るようになったそうです。…完全にトラウマですね。

私はそこまで視界が悪くなかったのですが、さすがに状況が悪すぎです。とにかく、雨宿りをする場所を探すことにしました。(続く)

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