Monday, March 20, 2006

Touring::Camp - 卒業旅行キャンプ(4)

国道56号線を、四万十市から徳島目指して走るわけですが、雨が半端じゃないので、多少の雨ではしみてこないバイクウェアでさえしみてきます。いよいよ股間にも水が染み渡ってきたので、今後どうするかを疲れた頭で考えます。とにかく、屋根のある場所で一度止まりたかったのですが、早々屋根のある場所で、かつバイクが止められる場所なんてないんですよね…ふと、バス停をみかけ、屋根がついていて、バイクが十分止められるスペースがあったので、そこで一度停車します。

近くにある自販機でホットコーヒーを買い、冷えた体を温めます。温めるのはいいのですが、すぐ尿意を催すので、雨が降っているのをいいことにそこいらで適当に用を足します。ああ、今回の旅で一体何回立ちションをしたかわかりません。

ここで再び考えます。この豪雨の中、走るならばいずれにしても夜では気温が低い上、視界が悪いのであまり好ましくありません。走るなら、日が昇ってからが良いです。幸い、寝袋だけは二つ持っているので、野宿という選択肢が良いように思われます。しかしここはバス停…どう考えてもここで寝るのはマズイです。

しばらく走れば駅の道「あぐり窪川」があるので、とりあえずそこを目指すことにします。しかし、30分近く走らなければたどり着けない距離。30分も再び雨晒しに会うのは辛いものがあります。

意を決して走り出します。こんなびしょびしょな状態で、走行しているよりも、停車しているほうが寒くない、むしろ暖かいと感じるなんて、なんか変な感じです。間違いなく寒いはずなのに、暖かいと感じるときがあるのですから。冬に水道水が温かく感じるときに似ているかも知れません。

走っていると、ふと目的とは異なる道の駅を発見。そそくさと進路変更し、停車します。そこで再びホットコーヒーを買い、体を温めます。あまりにも寒いので、ついに持参してきたカイロ発動です。雨にさらされ、過度に冷却されて元気がないXJR屋根が着いているので、ここで眠れなくはないですが、朝確実にここへお仕事するために出勤される方がこられるのは確実なので、ここで眠るのははばかられます。現在午前2時過ぎ。長距離走行と豪雨、暴風で疲れ切っている私の側には、冷えすぎて元気がまるでないXJR。ガソリンも、現在の残量+持ち金で補充できる分で家に帰れるかどうか、という量です。近くにガソリンスタンドがあれば、そこで泊めてもらうということを考え、携帯で検索するものの…24時間営業かどうかは微妙な上、一番近いガソリンスタンドは四万十市じゃないですか。再び戻らなければならなくなってきます。四万十市へ戻るなら、先輩らと再び合流し、朝までレストランで過ごすことも考えられます。意気揚々と出発したのに、再び先輩らと合流するのは癪だったので、この考えは却下です。

ともかく、野宿せずに進むのは危険ですが、この場に止まっていても仕方がないと判断した私は、雨が弱まるのを待って、再び出発しました。(続く)

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