近くにある自販機でホットコーヒーを買い、冷えた体を温めます。温めるのはいいのですが、すぐ尿意を催すので、雨が降っているのをいいことにそこいらで適当に用を足します。ああ、今回の旅で一体何回立ちションをしたかわかりません。
ここで再び考えます。この豪雨の中、走るならばいずれにしても夜では気温が低い上、視界が悪いのであまり好ましくありません。走るなら、日が昇ってからが良いです。幸い、寝袋だけは二つ持っているので、野宿という選択肢が良いように思われます。しかしここはバス停…どう考えてもここで寝るのはマズイです。
しばらく走れば駅の道「あぐり窪川」があるので、とりあえずそこを目指すことにします。しかし、30分近く走らなければたどり着けない距離。30分も再び雨晒しに会うのは辛いものがあります。
意を決して走り出します。こんなびしょびしょな状態で、走行しているよりも、停車しているほうが寒くない、むしろ暖かいと感じるなんて、なんか変な感じです。間違いなく寒いはずなのに、暖かいと感じるときがあるのですから。冬に水道水が温かく感じるときに似ているかも知れません。
走っていると、ふと目的とは異なる道の駅を発見。そそくさと進路変更し、停車します。そこで再びホットコーヒーを買い、体を温めます。あまりにも寒いので、ついに持参してきたカイロ発動です。

ともかく、野宿せずに進むのは危険ですが、この場に止まっていても仕方がないと判断した私は、雨が弱まるのを待って、再び出発しました。(続く)
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