時 折背後から走ってくる車に前を譲りながら、室戸岬はまだかまだか、とあたりを注視しながら走行します。私は無茶な運転はしません。コーナーにさしかかれ ば必ずスローイン・ファストアウトです。走行していると、制限速度+10キロぐらいまでなら、割と安全に曲がれるんだな、ということがわかってきました。 その速度を超えると、どうしてもカーブがバンク気味になります。山道では積極的にエンジンブレーキを使います。他の自動車はお構いなしに飛ばして走り去っ ていきます。私は積極的に路を譲ります。制限速度+10キロ程度でも後ろがつかえるくらいですから。
そうこうしているうちに、民宿やホテ ルが増えてきました。室戸岬到着間近です。海岸に降りられそうな場所に近い所にXJRをとめ、公衆便所で用を足しま す。そして海岸に降りていきます。オレンジの照明が一つ。あたりにはさざ波の音。上を見上げれば一面の星空。ずっと見ていると、段々目が慣れてきて、より 星が見えるようになってきます。ああ、こんな星空久しく見てないな…としみじみしながら、波の音にも耳を傾けます。なんか、贅沢なことをしている気分にな りました。XJRを買えて、乗れて良かったな、とも思いました。ひとしきり星空の下でまったりしたあと、XJRの場所に戻り、自販機でコーヒーを買いま す。XJRを身ながらコーヒーで一服します。そういえば、少し離れたところから、じっくりXJRを見たことなかったな…と思い、じっくり見ることにしまし た。130キロもの距離を、一緒に走ってきたんだなぁ…としみじみ思いながら。この長距離を、一度だけの休憩で走れたのも、徐々に走り慣れてきてるんだろ うな、とも思いながら。このとき、隣に誰か座っていて、一緒に話したい、という気持ちになりました。ツーリングは誰かと来た方が楽しいんでしょうね、やは り。
何だか一つの目標を達成したような気持ちになりました。走行時間3時間。3時間と言えば、実家へ帰るのに必要な時間じゃないですか。 いつの間にか実家へ帰 るのに必要な体力が出来上がっていることに気が付きました。ただ!実家に帰るには高速道路に乗らなければなりませんが。時速100キロは未だ未知の領域で す。体力は出来上がっても、まだ準備が足りないかもしれません。
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